「教養としての安保講座」の概要(予定)をお伝えします。
講座のイメージを持ってもらえると思います。
1 戦争の歴史
- なぜ戦争はなくならないのか
- 戦争の原因
狙い…日本人の「戦争観」の是正。平和はタダ(当然のもの)ではない!
日本は圧倒的に戦争経験が少なく、かつ直近で大敗したので「戦争」は過去のものだと考えがちだが、ウクライナ戦争以外にも世界史は常に戦争の歴史であることを具体例で示す。
2 国際政治学
- リアリズム、リベラリズム
- 地政学、戦略論
狙い…「モノの見方」の基本を身に付ける
通常の国であれば大学等の一般教養で学ぶ「勢力均衡」や「抑止」について日本ではほとんど目にしないので、まずは国際的に標準的な考えを知る。戦後左派の「非武装中立」論や、現代でも蔓延る「軍事より外交」という考えが、かなり極端な思想だということを示す。
3 国際法と憲法
- 武力行使禁止原則と自衛権
- 専守防衛。自衛隊は軍隊か。
狙い…「普通の国」なら何ができるの?国際標準の考え方を押さえる
憲法9条のどこが特殊でどこが国際標準と同じかを示す。9条の下での限界を示すと同時に、「9条さえ改正すればよい」のかを考える材料を提示する。「戦後レジームからの脱却」や「普通の国」というスローガンが目指していたものを考える。
4 自衛隊の実態
- 体制、装備
- 任務、行動、権限
狙い…兎にも角にも自衛隊の現状を知る
何はともあれ現状の自衛隊について知らなければ日本にとっての安全保障は語れない。人員構成や保有兵器など、「ミリオタ」向けではないポイントのみの易しい解説を実施する。
5 東アジアの安保環境
- ロシア、北朝鮮、中国、アメリカ、韓国、フィリピン
- それぞれの国が何を狙っているのか
狙い…安保政策のスタートは国際情勢!世界を知る(ホントのスタートは国体だけど…)
危機を煽っているのは日本か隣国か。ファクトベースでしっかり押さえる。
6 東アジアの近現代史
- 日米同盟、再軍備
- 朝鮮戦争、中台関係
狙い…歴史の流れを把握する
なぜ揉めているのか。「今」だけ考えても間違う。日本人は近現代史が弱い。