所長コラム

今年も北朝鮮への警戒は重要になる

所長の佐藤正久です。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、去年末に開かれた朝鮮労働党中央委員会総会で、
金正恩総書記が軍事力強化の一環として2024年に、
軍事偵察衛星を追加で3機打ち上げる計画を話したと報じました。

今年の北朝鮮は国防5カ年計画の4年目です。
ミサイル発射はたぶん続きます。
昨年は弾道ミサイルや巡航ミサイルとわかっているだけでも46発以上発射しています。

さらにロシアからの技術協力で、初の周回軌道上への軍事偵察衛星の発射にも成功。
韓国や日本などの米軍基地を見るということが可能になりました。

ただし、常時見ようとすると最低4、5機の衛星が必要になるため、
今年3機打ち上げるのは理にかなっています。

対韓国政策で強気に出られるのは、金正恩が米中覇権競争とロシアウクライナ戦争で
自分たちは有利なカードを握っていると考えている節もあります。
例えば、対露武器輸出と中朝貿易再開で、これはかなりの強みです。

そして、米大統領選挙でトランプが勝てば、米朝首脳対話が再開する可能性もあります。
そういうことも見据えて金正恩の妹、金与正は「韓国の尹政権のおかげで
我々は力による平和というものを取り戻すことができるのだ」という詭弁まで使っています。

今年も核ミサイル開発、ドローン開発等、北朝鮮への警戒は重要だと思います。

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