所長コラム

イスラエルとハマスの紛争における情報戦

所長の佐藤正久です。

イスラエル軍はハマスのガザ地区の指導者が
潜伏している可能性があるとみて、ガザ南部などで攻撃を続けています。
イスラエル軍は12月11日、1カ月間でイスラム組織ハマスの戦闘員ら
500人以上を拘束したと発表しました。人数を明らかにしたのは初めてです。

共同通信は、ハマス側も揺さぶる狙いがありそうだと報じています。
このイスラエル軍の動きは、まさに情報戦。
ハマス側に降伏を促す心理戦の側面もあります。

今後、拘束した者への尋問で、ハマスの軍事拠点等の情報も逐次出てくると思います。
ハマスに戦意を喪失させ、ガザ住民にもハマスを支持することは
意味がないということを認知させる作戦の一環とも見えます。
まさに情報戦、心理戦です。

実際にネタニヤフ首相はハマスのガザ地区のトップ、シンワル指導者に
降伏か戦場で死ぬかどちらかだと迫ってもいます。

見るに堪えない犠牲者の映像等で、イスラエルへの
国際社会の非難も強まっていますし、経済的影響も大きい。
一定程度の成果を上げて早く戦闘を終結させたいという思いも、
イスラエル側の方で強くなっているというふうにも聞きます。

イスラエルはこういう心理的な威圧で、ハマス側に早期降伏を促すことに
今後かなり躍起になってくると思います。

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